インド旅行記、アジア旅行記

出発 ――――――――――――――2004 30 MAR


フライト時間は6時間と少し
でもやっぱり海外て遠い…

「タイ行ってこようかな」から「タイ行く」になったのが出発の10日程前。
このところ仕事もないし…というのもタイ行きの理由のひとつだったが、行くと決めたとたん急ぎの仕事ということで、半年ほど連絡のなかったA氏から連絡が入り有難く仕事を頂戴する。仕事なんてそんなもんだよ(イヂワル)と、タイ出発の前々日まで仕事。

 チケット予約の電話を入れたのが5日前。ネット検索で格安航空券のサイトを回るのも面倒とHISに電話。一番安いチケットは34500円、次に安いチケットは49000円とのこと。34500円のチケットを予約し、翌日チケット代、旅行保険、一泊目のホテル代を指定銀行口座に振り込む。

 ところで、この15000円の差額。実はそれだけの理由があって、34500円のチケットは、なんと予約するまで、行きの便も帰りの便のものもフライト時間がわからないというもの。「むぅ」とチト購入をためらう気持ちもあったが、しかし15000円の差額。そんな名前のチケットでもなんでもないのだが、「じゃあ、そのミステリーチケットを大人ひとり」と、言いオペレーターの女性を笑かしてみる。

「最低でも出発の前日までにはフライト時間をお知らせします」というかなり危険なチケットだったが、予約すると「今わかるかもしれませんのでお調べして折り返しお電話いたします」とのこと。その後判明したフライト時間は、往路・成田発AM9:40、復路・バンコク・ドムアン発AM8:40という泣きそうなスケジュールだった。

海外への飛行機に乗るためには、フライトの2時間前迄にチェックインしなければならない。成田の第2空港ビルにAM7:40到着。首都圏のベッドタウンにはある我が家ではあるが、その時間に成田に着けるかどうか不安。安全策を講じて前日は空港近くのホテルに1泊することに決める。5800円也。

仕事はフライトの前々日に終わったが、そういった事情で出発はフライトの前日。旅行前に必要な物も買いそろえんと…と、出発日の午前中を旅行の準備に当て、午後一で家を出る。スーツケースを引きずって上野の町を散策・買い物を済ませると、その足で成田へ。
東京駅に出て成田への電車に乗る。もうこの辺りから「慣れない土地」という意味で旅行が始まっていて、情けないことに「成田エクスプレス」以外の選択肢が見つからない。

 フライト当日。朝6時に合わせた3つの目覚ましがまだ1つもアラームを鳴らさない内に目が覚める。7時の送迎用・マイクロバスは朝っぱらから満席。成田空港第2ターミナル7:15着。早速段取りがつかめずあっちにうろうろこっちにうろうろ。広いぞー成田!


航空券のバウチャー(旅行代理店から送られてきたA4の紙切れ)をチャイナ・エアラインのカウンターでチケットと交換してもらい、スーツケースを預けるとやっと一息つく。出発までは時間がまだかなりあるので、空港見学。外のデッキで缶コーヒーでもすすりながら一服しようと目論むも、空港でタバコが吸えるのは、バス乗り場付近の空港出入り口付近のみ。

出国の手続きはどうせ並んでるし時間かかるだろうと、フライト1時間前に出国手続きを始め、手荷物検査を通過。後はフライトの時間を待つばかり。


 34500円の格安航空券は当然というか直行便ではなく、台北で乗り換え。台湾に行ったことのない自分としては、トランジットだろうがなんだろうが、異国の地に降り立てるということだけでかなり嬉しいわけで、往路はたとえ乗り換えのみであっても、復路は3時間半の待ち時間がある。空港から眺める台湾の景色、空港内にあるショップで中国人の食べる中華料理を食べてみたい…など期待し、直行よりお得だなどと喜んでいた。しかし帰りの台北・空港の話をはしょってしてしまうと、中華どころか、コーヒーの一杯、コーラー一本すら買うことができず、もんもんと喫煙室にこもってタバコを吸うのみに終わってしまうはめに。
 両替をし損ねたのがその原因。これからもし台北経由でバンコクに行かれる諸兄には、空港第2ターミナルには両替する場所がないので、両替をするのであれば、バンコクからの飛行機を降りた第1ターミナルで両替を済ましておこうといっておく。(ただし、考えて両替せんと、成田で円に戻すはめに…、というか成田で戻せるのかもしりませんが…)

 さてフライトの30分前、めでたく搭乗ゲートが開き機内に乗り込み、9:40いよいよ飛行機はのろのろと空港内の敷地を滑走路に向けて走り出す。しかし、滑走路までが遠く、20分ほど窓の外は成田空港の景色なわけで…。10時をいくばくか過ぎたころ機長から離陸のアナウンスがあり、飛行機はものすごい加速でもって滑走路を走り、フワリ大地を蹴ってテイクオフ、この瞬間はまさに私にとって天にも昇る気分、爽快この上ない大好きな瞬間なのであった。


 高度が安定したところに到達すると、スチュワーデスが慌しくなりはじめる。ヘッドホンを配り、濡れタオルを配り、ピーナッツと飲み物のサービス、機内食、食後のコーヒーとテンヤワンヤ。離陸後3時間ちょいの時間のうち頭2時間がこんなサービスに費やされているのだから、食事が終わり、一時間ほどすれば台北。台北からの便も、ヘッドホン、濡れタオル、ピーナツと飲み物、機内食、食後のコーヒーと同じルーチンが繰り返され、気が付けば残り1時間あまりでバンコク。タイ時間PM4:10、日本時間にしてPM6:10(時差-2時間)、飛行機は無事ドムアン空港に。

 空港からはタクシーかリムジンバスか、はたまた電車かと考えたが、外は35度の真夏日でまだお日様がさんさんと輝いている。せっかく朝の飛行機でこんないい時間に着いたのだからと電車にチャレンジ。空港の案内カウンターで片言の英語で迷惑な顔をされながらも、駅までの道のりを聞き、途中なんどもその辺の人に確認しながらたどりついてみると、知っていればなんのこともないほどの距離。10分ほどの距離でしかない。


 線路と空港の位置関係から目的のホアランポーンの方角を定め、上りらしきホームの半分日向半分日陰でくそ暑く、他に誰も座らなそうなベンチに腰掛けていると、おおきなザックを背負った日本人らしき青年を発見。声をかけて、一緒にホアランポーンまで行こうと誘う。待つこと小一時間。ホントに来るのか? と思った頃。チケット売り場らしき小屋に職員らしき人があわられチケット購入。10B也。
 ガイドブックにはホアランポーンまで5Bと書いてある。
 初めての海外&ひとり旅の青年が先にチケットを買う際、騙されないようにと「ファイブ・バーツ・チケット!」と気負いながら連呼。ぼくは「ホアランポーン」と、100B払うと90Bのお釣…。切符には10Bとプリントされている。10Bになったのかな?と。彼を見ると、手にもったミネラルウォーターのボトルとガイドブックと、小銭やらお釣やら、なぜかずらずらと長いチケットやらを、アレを落としこれを拾いと慌てた様子でとってもファニー。本人はそれどころでないといった感じで、しかし可笑しい。笑いをかみ殺しながら「どうしたの?」と聞くと、100B払って50バーツしかお釣が来ないと、さっそくボラれたモードで憤慨のご様子。チケットを見せてもらうと10Bと書かれたチケットを5枚つづりで持っている。
 「ああ。5枚買っちゃったんじゃない?」と言うと彼もチケットを見て納得。売り場の人に「あんた5枚って言ったじゃん」とか迷惑そうにいわれるも、払い戻しを受けている彼なのであった。

 そんなお茶目な彼と一時間余りの電車の旅を終え、ホアランポーンに着くと、時間は既に6時を回り、辺りも夕闇に包まれ始めていた。一泊目の宿がここから更に車で行かねばならぬぼくは、未知の土地、未知の国民性というわけで急に不安に。彼は駅から歩いて5分ほどの宿とのこと。駅前で彼と別れタクシーを拾うのに多少手間取りつつも、夕方のバンコク噂の大渋滞を40分ほどかけて、アンバサダーホテルに到着。おそらく7時半頃だったと思う。

 フライト時間は、成田→台北3時間ほど、台北→バンコク3時間半ほどの計6時間半ほどであった。でもなんだ、朝成田のホテルを出て、バンコクの最初の拠点のこのホテルに着くまで、実に14時間ほど掛かった。

 フライト時間自体はそう長くもないバンコクではあるが、それは飛行機に乗っているだけの時間。実際には空港までの時間、そこでの待ち時間、空港から市内までの移動時間などインドに比べれば半分の時間で行ける印象のあるバンコクだが、丸々1日掛かる。やっぱり海外て遠いんだなという印象の移動日なのであった。


― 了 ―

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